dOCUMENTA13
また半年経ってしまいましたかー。たぶんベルリナーレで見た映画三つ分書くはずだったのに一つで終了。他の二つにたいして書くこと無かったからかな。ちなみに見たのは岩井俊二の"Friends After 3.11"と藤原敏史の"無人地帯"。

で、dOCUMENTA(13)です。5年に一度のアート祭り、最終週になんとか行ってきました。車で飛ばすこと4時間半。180km/hが限界。経験上ナビの予定時間より早く着くことが多いけど、ベルリン出るときの渋滞にはまりだいぶかかりました。このところのベルリンの道路工事はひどい。金融緩和の使い道なのかな?まぁそれはおいといてdOCUMENTA(13)。

全く調べて行かなかったけどいくつか面白い作品があって楽しめました。Tino SehgalJanet Cardiff & George Bures Millerの二つが大当たり。調べると言えばホームページが見にくいことなんので調べる気にならなかった。テーマ(Collapse and Recovery:崩壊と再建)もわからず、どこにどの作品があるかを示すマップすら見つけられなかったし。現地ではちゃんとマップありましたが。

Tino Sehgalは暗闇の中での歌とダンスのパフォーマンス。部屋に入ると最初は動物のなき声のような、効果音のような歌声(奇声?)しか聞こえない。5分ほどすると目が慣れて来て10人ほど居るパフォーマーが移動しながらランダムに行動してる様子が見えてくる。観客に近づいて語りかけるように歌ったり踊ったり。舞台上のダンスや歌を観客席から見るのとはまったく違った感じ方にはまりました。クラブのようなライブ感、自分も微妙に参加できちゃう感です。カタログにはこの人の2ページが完璧に抜けてたけど故意らしい。形あるものとしては残さない主義だとか。

Janet Cardiff & George Bures Millerの作品は中央駅内で撮影された映像を中央駅内でiPod Touchで見ると言う作品。ヘッドフォン付き。映像内で起こってることと現実に目の前の風景がシンクロしたりギャップがあったりが面白い。どちらが現実かわからなくなるような。26分間のあいだで程よく語り、アクシデント、パフォーマンスとシームレスに続き全く飽きさせません。その場所で作った作品をその場所で経験できるからこその作品。映像につられて撮影された場所をずっと追うよう歩いて廻ったけど、よくよく考えればそんな命令は無かったような。実際一緒に歩かなければ面白さ半減でしょうが。

他にもたくさん見ましたが、駆け足だったので意味を汲み取れるものは少なかったかも。ほんとは4、5日ぐらい滞在してテキストとか読みながら見た方が良いんでしょう。もうdOCUMENTAは終わっちゃったけどTate ModernでTino Sehgalなんかやってますね。
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# by see_more | 2012-09-21 07:59 | art
Nuclear Nation
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第62回ベルリナーレ。今年は頑張って日本の福島関連のドキュメンタリ3つを見てきました。3日連続でドキュメタリて意外と疲れます。テーマがテーマなだけにかもしれませんが。

一つ目は"Nuclear Nation"。福島県双葉町のドキュメンタリ。双葉町と原発との歴史、住民の避難生活、今後の方向性を映したもの。双葉町は原発ができた最初の十何年かの補助金で公共施設を充実させるが、補助金が尽きると公共施設の維持費などにより町の財政は赤字になり、新しく原発を誘致することで国からまた補助金をもらおうとしてたらしい。エンドレス。現町長はもともと誘致賛成だったが今では考えを改めている。感情的に、悲観的になりすぎず頑張ってる姿が賢そうで好印象。国との対話では、海江田さんが会議のはじめの一言のあとすぐに公務のため退場、次に今後の方向性だかについて細野さんが説明するとまた公務のため退場、町長が挙手して質問するとそれに答えるべき前席に座っている人が誰もいないというシーンが印象的。ほんと国ってどうしようもないなと言った感じ。

双葉町は埼玉県の廃校で避難生活をしていて、舩橋淳監督は毎日現地に足を運び住民の信頼を得て撮影許可をもらったとのこと。いくつかの家族の地震から現在までの経過を追っていく。ある人は福島県内に中古の家を買うし、ある人は県外の土地に移っていく。おそらく若い世代、子供の居る世代は現実的にこの先何年だか何十年だかは双葉町に戻ろうとは思わないだろうし、時間が経てば経つほど帰る意味も薄れていくだろう。一時帰宅した家族は思い出のあるものなどを自宅から持ち出し、やりきれない感じではあるが、もう帰らなくても良いよねなんてことも。一方七夕のお願いに双葉町に帰りたいなんて子供の願い。あと年寄りも新しい土地に慣れるのがしんどいからやはり帰りたいと。当初1200人だかの住民が避難生活をしていたがドキュメンタリの終わり(秋頃?)には半分ぐらいに。こうやって双葉町って町は急激に小さくなっていく。

避難生活のストレスのかたわら自衛隊、米軍が学校を訪問しコンサートをしたり、天皇陛下が訪問するシーンも。普段天皇に対して強い思い入れもないだろう中学生までが、こうゆうときにはちゃんと敬語を使って感動を伝えているところを見ると、天皇って存在は漠然とすごいなと思う。プロレスの慰安訪問もあったけど全く盛り上がってませんでした。。。

上映終了後の監督への質疑応答では坂本龍一も参加。エンディングの曲を提供したとのこと。あと双葉町長からのビデオメッセージも。全体的に充実した145分プラスの時間を過ごせました。お薦め。
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# by see_more | 2012-02-27 09:46 | movie
Greece 110821 - 110827
休暇はロードスとコスへ。おいしいご飯と雲のない天気。いつもどおりギリシャはツーリストばかりのはずなのにぼったくろうとしない感が良いです。今回はビーチが半分、スクーターを借りて島を散策が半分。スクータは気楽にスタートしたり止まったりできる気分になれる。ちょっとバイクの免許が欲しくなったかも。

ロードスでの観光はまず聖ヨハネ騎士団ゆかりのロードスタウンの旧市街。ここ行くならロードス島攻防記読まなきゃ。今まで3、4回は読んだことあったけど大まかな内容以外忘れてた。砦についてとか詳しく描いてあるので観光の手引きになると。これ読むとコンスタンティノープルの陥落にレパントの海戦も読みたくなるんだけど、こちらもおおまかな内容以外ほぼ忘れてる。。塩野七生ってそうゆう傾向ある?アクロポリスのあるリンドスはまぁいわゆるギリシャの遺跡。高いところに登って大きな瓦礫をみると、よくもこんなところにこんなでかいもの作ったものだと感心。あと内陸部にあるチョウチョが飛び交う谷はちょっと想像と違ってた。一種類の蝶が大量に居るのって意外と気持ち悪いものなんだね。他にも遺跡やらがあってロードスはビーチ以外にも行けるところが多い。

ロードスもコスも南西の端のビーチが一番良さそうなのだが、島の北東の端ロードスタウンから南西の端Prasonisiまでは80km、2時間ぐらいかかりそうだったのでそこは断念。というかロードスは意外と広いのでスクータでの行動範囲は島の半分ぐらいが限界。距離があるならやはりレンタカーしなきゃ。ビーチは島の南側が波が穏やかで水温も暖かかった気がするので南がおすすめかと。てのはロードスタウンのビーチで島の先端を東側に回ると急に穏やかになるからそう思ってるだけか。リンドスの湾になってるビーチも特別な感じがして良いけど狭くて人が多いのでリンドス・ロードスタウン間のどこかしらのビーチのほうが広々ゆったり。

コス島はロードスよりぐっと小さく端から端まで40キロ程度、コスタウンもコンパクトで観光しやすい。町中に遺跡が散らばってる感じ。医学の父ヒポクラテスの生地として有名で旧アゴラの端には彼がその下で教えを説いたとされる木が。ほぼ枯れてますが。。コスにも聖ヨハネ騎士団の砦がある。ロードスとは違い街を囲う形ではないので廃墟というか遺跡ですな。

コスタウンより10km程度の南側ビーチAgios Fokasにはなんと温泉が湧いている。一部のみ岩で囲まれた部分があり海水と混ざることで適度に温度調節されている。でもしっかり熱い感じ。ここに行くにはだいぶ坂を上ったところでスクータを止め、そこから歩いてビーチまで降りて行かなければいけない。街からチャリで来てる人がだいぶ居たけどかなりの運動になると思います。ビーチ自体は小さく人の出入りが激しいので長居は無用。コス島南西部のKefalosのビーチでは、その向かいおそらく200m程度のところに小さな島があり泳いでいける。遠浅だから半分ぐらいは歩いて。島にはこれまた小さな礼拝堂のようなものがあり、別にどってことないんだけど、基本はビーチでずっと本を読んでる中こうゆう目的地があるとちょっとした探検ができるのが良い。ここのビーチは海の家こそ少ないが今回のベストビーチでした。

コスタウンのビーチはそこまでお薦めではないがたまたま自分が居た海の家の隣の海の家が急にイベントやりだしておもろかった。音楽が空襲の警報音になったと思ったら海の家のおっちゃんらが濡れないようにゴミ袋で完全装備し水風船を投げつけてくる。対するそこに居る人たちもちゃんと水風船を用意してて応戦。投げ尽くすとみんなでおっちゃんらを無理矢理海に投げ込む。さいごにビールが振る舞われみんなで海につかって飲んでました。
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# by see_more | 2011-09-08 08:01 | travell
Vampire
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岩井俊二のVampireもベルリナーレで見てきました。久々の新作と思いきや、去年公開の短編映画集"New York, I love you"でMusic Cuesって作品もあるんだ。どちらも英語での作品。前売りチケットが売り切れだったため上映直前に売り出すチケット狙いで行ったら全く並ばずしてゲット。やはりプレミア上映じゃなければ意外とチケットなしで行っても大丈夫みたい。

いくつかのシーンが頭に残るんだけど、正直おもしろかったかとか人にお勧めするかと聞かれたら微妙な感じ。なんででしょう?展開に乏しいのかな。いや、その割には120分も飽きずに見てたか。英語で細かいところがわからなかったのを抜きにしても、設定が微妙なのか。おかしな設定と日常シーンとのアンバランスな感じかな。蒼井優は必要だったのか?前半のえぐいシーンが強烈過ぎるからってのも大きい。サスペンス系などのグロいシーンは比較的平気なのですが、今回ちょっと精神的にきましたね。こないだの映画と良いやわになってるのかも。上映中失神した人がでたとの噂。血などの映像に弱い人は注意です。こんなコメント読んだら見に行く気なくすよね。。。
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# by see_more | 2011-02-26 08:10 | movie
Heaven's Story
a0028336_812649.jpg毎年この時期に自分がブログをやってる(?)ことを思い出します。第61回ベルリナーレです。なんかしら日本の映画見たいなー、とサイトをチェックして見に行ったのが"Heaven's Story"。全9章からの278分、長丁場。これは見るしかないと思ったわけですが、いやー、気持ち悪かったです。

座った席が比較的前の方だったのもあり開始10分で吐き気が。カメラが揺れることなんの、素人が撮影した映像を見てるよう。ズームイン状態で走ったりカメラを回したりするのは殺人的。第1章だけそうだと良いなという期待も裏切られ、前の席(動いてないもの)を見ながら視界の端で映像を確認し、あまり動いてないシーンだけ見るということを繰り返す。一緒に行った子は開始数分で目を閉じてほぼずっと聞いていたと言うし、隣の外人さんも揺れがひどいと顔を背けているのがよくわかる。その割には席を立つ人が少ないのに驚きでしたが。2時間経過で休憩に入りそこでギブアップ。最後まで見たいより、苦痛の方が勝ってしまいました。おそらく故意にそうしてるのだと思うと悪意する感じてしまう。人の心や体の動き、気持ち悪さを表現したいとかあるのかもだけどもっと違う方法でやって欲しいわ。

ちなみに去年のベルリナーレでは"川の底からこんにちは"を見ましたね。満島ひかりが脱力系な良い演技してました。ちょうど愛のむき出しも見た後だったので彼女の株が相当上がってました、そういえば。なんか書いたつもりでいたけど何も書いてませんでしたわ。
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# by see_more | 2011-02-15 08:02 | movie